2010年10月10日
日本建築家協会(JIA)全国大会2010九州へ行ってきました
会場になった北九州国際会議場
北九州市で行われた日本建築家協会の全国大会に参加してきました。
往復の交通を含め二泊三日ではかなり忙しい行程でしたが、いくつかのシンポジウムや講演会に参加し、以前に参加したJIAのセミナーで出会った人たちにもお会いすることができました。また大会の途中、北九州、博多の建築も、少しだけですが、見てくることができました。
北九州市立中央図書館 [設計 磯崎新]
西日本総合展示場 [設計 磯崎新]

キャナルシティ― [全体基本設計 ジョン・ジャーディ]
松本清張記念館 [設計 宮本忠長]
「話が下手だからめったにやらない」と本人が仰る谷口吉生氏の講演を聞くこともできました。「話が下手」は謙遜で、氏の話はとてもわかりやすく、出世作である資生堂アートハウス(1978年竣工 昨年JIA25年賞受賞)から変わらないという設計の手法について説明していただきました。「動線から建築を考えること」「景色の中にある建築を考えること」を強調されていました。特に動線から考えるという手法は、建築の空間を把握しながら設計すること、見え方の移り変わりを意識すること、建物を立体的に構成すること、などに容易に接続する、とても分かりやすい手法だと思いました。
北九州という街を初めて訪れましたが、街を構成するいろいろな要素、道路や建物、線路(モノレールもある)などなど、そのどれもがふたまわりほどスケールアウトしているような感覚がありました。大きな街、というだけのことなのかもしれませんが、それ以上の違和感を感じる街でした。東京や大阪という大都市でももちろんスケールは大きいのですが、大きく密集している分隙間がなくなります。北九州では隙間も一緒に大きくなっているような感じですね。博多ではそんな風には感じないんですけどね。
やっぱり、なんか間違ってる気がする・・・

中洲の屋台。自分としてはこっちはしっくりきますね。
Posted by take4 at 20:05│Comments(0)
│広瀬毅コラム