2009年09月22日

素材選び

素材選び
広瀬事務所でよく使用する素材たち

広瀬建築設計室ではその素材が素材らしく活かせる使い方を目指しています。
永い間使い続ける住宅だから、本物を使用して、それらが時間とともに変化していくことを楽しめるように。
その結果、住宅の場合自然素材を使用することが多いです。
写真に写っているのは事務所の設計でよく使用する内装用の珪藻土、床や壁に使用する杉板、外壁に使用する塗り壁、モザイクタイルです。

素材が素材らしく活かせる使い方とは?クロスを使用する場合を例にあげてみます。
クロスというと代表的な壁の仕上材です。施工性の良さ、価格などで広く利用されています。
またコストダウンとして、本当は珪藻土仕上にしたいのだけれど価格を考えてクロスを使用するなどの使われ方もあります。
それからビニルクロスには現在の高度なプリント技術を活かして木目調のもや織物調のもなど
一見本物に見えるもの、そして流行の色、柄など数えきれないほどの種類があります。

クロスには住宅素材としての長い歴史があります。
発祥はヨーロッパです。なので輸入物のクロスにはとてもすばらしいものがあります。
木目調のビニルクロスを板張り代替え品と使用するのではなく
クロスとしての良さ、その素材感を十分に発揮できるように設計して使用していきたいと考えています。

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内装用珪藻土

珪藻土は職人さんが手作業で壁に塗って行きます。サンプルはフラットなものですが、塗りのパターンを付ける事もできます。
調湿作用があり、ホルムアルデヒドなどの化学物質、臭いを吸収してくれたりと体に優しい素材です。

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厚さ15㎜の床用の杉板

杉板は他の木材と比べるととても柔らかく触った感触が気持ちいいです。
写真のサンプルはまだ新しいものなので木の中心部分に近い赤みと呼ばれる部分と周辺部の白い部分とがはっきりと色が違っています。
これは年月が経ってくると落ち着いて色の違いは無くなってきます。
杉板は柔らかいので床材で使用するとどうしても傷がついて行きます。
最初は気になるかもしれませんが、永い間使用して行くとその傷たちもいい味わいになっていきます。

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壁や天井を板張りで仕上げる時に使用する杉板。オスモという天然塗料を塗っています。

木材には着色/保護をする為に自然塗料を使用します。
この塗料は木材の表面に膜を作るのではなく木材に染み込んで行くタイプのものです。

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外壁用の塗り材

これは外壁に使用するマジックコートという素材です。
こちらも職人さんの手によって塗られて行きます。
様々な塗りのパターンがあります。

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モザイクタイル

モザイクタイルは水回りによく使用します。
照明があたるとその輝き方が良い質感を出してくれます。
最近は目地材も高品質になっていてカビや汚れの心配も少ないそうです。

ここに紹介したのはほんのちょっと。まだまだ他にも沢山の素材があります。
そしてこれからも吟味を重ねて良いものをいいかたちで使って行きたいです。


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Posted by hirose-aa at 16:05│Comments(0)家づくり
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